今週のお題「2024こんな年だった・2025こんな年にしたい」
さっそくお題をいただいての投稿。まさしくこのブログを始めたきっかけが去年の自分を反省し理想の今年の自分にむかっていくためで。
2024年1月3日、飲んで食べてダラダラと過ごしていた正月休み最終日、私は翌日の仕事始めに向けて意識を社会に戻すため朝から外に出ていた。特にほしいものはなかったけれど初売りでにぎわうショッピングセンターやスーパーを回って「あぁ、世の中には休みなく働いている人がいる、私も明日からは社会に戻っていかなければ」などと思っていたのだが、数日の怠惰な生活を身体がまだ欲してたこと、飲んでいた薬の副作用で気分の落ち込みが酷かったこともあって、早々にファストフードで温かいカフェオレを手に力尽きていた。
2階のゆったりとしたスペースは真冬の午後の穏やかな光が差し込んで、注文カウンターのあるちょっと日陰で騒々しい1階とは別世界のようだった。家族で過ごしただろう元旦2日を経て今日は気の合う友達とコーヒーを片手に近況報告をしてるのだろうか、にぎやかだけどゆっくりとした時間が流れていた。
なんとなくスマホを手に取ってSNSやネットニュースをスクロールする。別に情報を得たいとか、誰かに連絡するとかではなくてただただ文字の羅列が動いていくのを見送る。私にはこういう時一緒にソファに沈み込んでコーヒーを飲んでくれる友人がいない。
時々小さなため息をついてカフェオレを口に含んではスマホの文字に目を落とす。正月休みで社会の動き自体がスローテンポなので、やがて更新ボタンを押しても文字の配列は変わらなくなってしまった。
また一つ小さくため息をついた時、家族以外ほぼ動かないLINEの通知が飛び込んできた。3年前まで働いていた職場の先輩からの「久しぶり。元気?」のメッセージ。急に私の時間が動き出した気がして少し手を震わせながら文字を打ち始めた。「あけましておめでとうございます」のメッセージのあとは、今の職場で仕事も人間関係もうまくいってないこと、推してたアイドルが卒業してしまったこと、今たった一人でファストフードに長居してること。若い世代は数文字の単語ですら略して送り合うというのに、スマホ画面を埋め尽くすほどの長文、今見ると年始早々こんなのを返信された先輩に申し訳ない気持ちでいっぱいだ。それでも先輩は私の話に反応してくれた上で、以前私がお世話になった上司の話、お孫さんの成長の話、最近の推しの話、いろんなことをまた長文で送ってくれた。一気に3年前昼休みの時間が足りないほど喋りまくっていたあの頃にタイムスリップした気がした。そのあとは1時間ほど文字でのやりとりを繰り返して時間足りないね、一緒にごはん食べに行こう!と約束してLINEを終えた。
私に足りなかったものはこれだったのか、と思った。その後先輩とは初夏にやっと一緒にご飯に行くことができた。その時はもう一人の大変おしゃべりな先輩も一緒で彼女の愚痴と自慢話を聞くことに終始して相槌を打つだけの時間だったけど、それでも楽しかったし充実した時間だと思えた。誰かと繋がっていることってこんなに心強いことなのか。その後職場には異動を申し出た。給料は上がらないけど自分と近い世代・立場の人がいて仕事量も少し余裕ができた。私の心も少しずつ回復して今こうしてブログを立ち上げるなど新しいことを始めてみようという気持ちも出てきた。
2025年1月3日。あれからちょうど一年。今年はこちらから「あけましておめでとう」のLINEをしよう。時間ができたら一緒にごはんを食べよう。先輩だけでなく、新しく思いをやり取りできる人を見つけよう。